顕微授精はとは1980年後半からヒトの不妊症治療法として臨床応用され、顕微鏡下に、細いガラス管を使用して精子を卵に注入し受精させるものです。
卵の透明帯にガラス管で穴をあけ精子の進入を助ける透明帯開孔術、囲卵腔に精子を注入する囲卵腔内精子注入法 、細胞質に直接精子を注入する細胞質内精子注入法の三種類がありますが、ICSI法の成功率が高いので現在の顕微授精はICSIが主流になっています。
ICSI法は卵に直接精子を入れるため重症男性不妊症にとって非常に有効な治療法と言えます。
ICSIでは、精子造精能力に関する遺伝子が受け継がれ、男児が生まれた場合には精子減少症になる可能性があります。
IVFでは、小学生まで達した児の学力、発育に差はないとされています。ICSIの場合も、これまでの報告からはあきらかに異常があるとは考えられません。現段階では、安全と判断してよいと考えます。
顕微授精を行うのは、体外受精で受精できなかった場合、体外受精では受精率が非常に低い場合、あるいは精液所見から見て最初から体外受精では不可能と考えられる場合です。

これまでに顕微授精により1万人以上の赤ちゃんが生まれていると推測されます。
しかし、焦りは禁物です。
焦らず着実に治療を行う事が大切です。

